(撮影:豊田朋子)
北海道のホタテと榎本農園のプチトマトを使ったライスサラダ
長野ブローミートさんの牛すね肉のペポーゾとセモリナ粉のニョッキ
タラのサオール
飯塚農園のアスパラと大桂商店さんの味噌たまりを使ったパッサネーゼソース
浅野さんの人参スープとフィノキエット
アララガマ農園のパイナップルのパンナコッタ サンブーカ風味
初夏の太陽がまぶしい日々が続いています。今回のお弁当は、ライスサラダに混ぜたバジルペーストやアスパラのグリーン、プチトマトの赤、人参のオレンジなど、イタリア料理らしいビビッドな色合いが楽しい内容となりました。
ライスサラダには酢を加え、味わいさわやかに仕立てるとともにご飯を傷みにくく。しっかり煮込んでほろりとした食感に仕上げた牛すね肉には、香ばしい焼き色をつけたミルキーなニョッキを合わせています。スープは圧巻で、じっくりと火を入れた春夏人参のピュレに、水とオリーブオイル、ほんの少しの塩を加えただけ。素材力に満ちた人参だからこそ、それ自身の味わいを引き出すことに全力を尽くしました。「生産者の思いや素材の生命力が、医療現場に届くように。それだけを考えて作りました」。辻シェフはそう話してくれました。
(メニュー担当:C-Blueより「コンヴィヴィオ」辻大輔シェフ)
Chefs for the Blueが選んだ
今日のサステナブル・シーフード
北海道漁業協同組合連合会が、年間水揚げ30~40万トンを誇るホタテガイ漁業でMSC認証を取得したのは2013年。厳しい基準に基づいて行われるこの国際認証は、環境への配慮と水産資源の持続可能な利用を実現した漁業に与えられるもので、欧米諸国ではスタンダードになりつつあります。現在、日本のMSC認証漁業はこの北海道のホタテガイ漁業のほか、宮城と静岡のカツオ・ビンナガ一本釣り漁業、岡山の垂下式牡蠣養殖漁業の4つのみ。取得のハードルがかなり高いからですが、その分認証の信頼性もお墨付きです。