(撮影:小澤亮)
豚肉と赤ワインの蕗味噌そぼろご飯
瞬〆スズキのエスカベッシュ
渋谷チーズスタンドのモッツァレラのジェノベーゼ
新たまねぎのパルメザン焼き
初夏のラタトゥイユ
プラチナファームのリーフサラダ
プロジェクトが始まってちょうど一か月。春のメニューはそろそろ終わりを迎え、お料理から夏色がかいま見えるようになりました。5月から漁期に入る東京湾の夏の魚、スズキは衣をつけて揚げてから、玉ねぎや人参と一緒に酸味のきいたソースに漬けてエスカベッシュに。赤や黄色のパプリカやズッキーニ、トマトを使ったラタトゥイユは太陽の味ですね。
コク深い味わいとしっとりとした舌ざわりがうれしい豚肉のそぼろは、水を一切加えずたっぷりの赤ワインだけで炊き上げたもの。5月に季節を終える木の芽をのせて、“名残り(なごり)”の香りを添えました。朝早くから夜遅くまで病院内にとどまり、自然を感じる機会が少ないと聞く今の医療現場の方々に、季節のメッセージを届けられますように。
(メニュー担当:C-Blueより「ザ・バーン」米澤文雄シェフ、「シンシア」石井真介シェフ、
「サイタブリア・フードラボ」より奥田祐也シェフ)
Chefs for the Blueが選んだ
今日のサステナブル・シーフード
今回使用したのは、千葉県・船橋の海光物産が扱う江戸前(東京湾)の「瞬〆スズキ」。MSCなど水産資源のエコ認証取得を目指しており、日々の漁獲データを詳細に記録し、産卵期には完全休漁するなど2016年より漁業の持続可能性を引き上げるプロジェクト(FIP/漁業改善プロジェクト)に取り組んでいます。世界ではFIPやAIP(養殖漁業向けのプロジェクト)に取り組む漁業者が大きく増えており、その総漁獲量は世界の総量の10%を占めていますが、日本ではまだまだ少ないのが現状です。