「シンシア」の石井真介シェフ。
こんにちは! Smile Food Project事務局の佐々木ひろこです。
キックオフミーティングからたった5日後。最初のお弁当お届けは4月13日というスピード感でした。大変な状況にある医療現場に一刻も早くお弁当を届けたいと、豊洲にあるサイタブリア・フードラボは大忙しです。料理の仕込みのため、前日の12日からシェフたちをはじめ調理スタッフ、事務方スタッフが忙しく立ち働く姿がありました。
記念すべき初回のお弁当のメニューの担当は、石田さんとともにプロジェクトリーダーをつとめる石井真介シェフです。お弁当制作ははじめてという石井シェフ、メニューを組み立てるにあたり、医療現場の方々の現状に想いをはせたそう。
”食べ物を買いに病院から出ることもできず、毎日院内のコンビニばかりという方も多いと聞いてショックを受けました。季節感を感じる機会もないはずだと、山菜や新タマネギ、カラフルな野菜など、春の喜びを感じてもらえるように、少しでも笑顔を届けられるようにと心をこめました”
能登・高農園をはじめとした生産者さん達から届いたカラフルな野菜や山菜。
仕込み時間のキッチンには、カラフルな野菜たちが所せましと並べられています。その食材たちに埋もれるようにして、野菜の皮をむいたりスライスしたりと、石井シェフをはじめ料理人たちがものすごいスピードで作業を進めていました。私(佐々木)の本業はフードジャーナリストなので、キッチン取材は日々のことなのですが、これだけの食材が並ぶ光景を見るのは本当に初めて。それらを通常のコンロやプラック(鉄板)ではなく、大量調理用の設備を使ってどんどん調理していきます。あらためて、ケータリング用の調理やお弁当の量産は、普段のレストランの調理とはまったく違うことなのだなぁ、と実感します。
今日のメインのひとつは鶏肉のガランティーヌ。表面をこんがりと焼きつけて、香ばしく仕上げます。
石井シェフ担当のお弁当。おいしく食べてもらえますように!(以上すべて撮影:小澤亮)
お弁当詳細はコチラ
提供数が多いので、ずらりと並んだお弁当箱に盛り付けるだけでもひと仕事。初めてとあって皆で色々話し合いながら、最初の盛り付けを終えました。過酷な状況のなかにあっても、食事を食べる短い間はおいしく楽しく過ごしてもらいたい――石井シェフがフランス料理のテクニックを使い、栄養のバランス、彩り、味わいすべてを考えたSmile Food Project最初のお弁当70食は、午前10時、築地の聖路加国際病院に向かって出発していきました!
感謝をこめて。